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聖地へ | 巴里の近郊とゴッホ | 巴里の街1 | Louvre | 巴里の街2


夏に
訪れました
海に浮かぶ日本のお社と
偶然出会ったゴッホに触発されて

 

この冬は

その姉妹都市の
海に浮かんでいた修道院と

ゴッホの終焉の地へ向かいました。

 

この巡礼は

新巴里からです。

 

実は

初めての
仏蘭西への旅だったのですが

その

斬新な芸術性と

 

革新は

農業が支えている国なんですね。

 

などと

とりとめもなく
遥かに続く緑地を眺めていたところ

その彼方に


山が現れました。

 

これこそ

Mont St-Michel 。

 

誠に残念ながら

海に
浮かばず、工事中。

 

とはいえ

その空間には

様々な歴史が複雑に交差して

ある時は牢獄

 

ある時は要塞

 

しかし

本来は祈りの場です。

 

今でこそ

日本人を含む
多くの観光客が訪れていますが

 

そのことを胸に

足下に目をやりますと

 

その折々の

 

歴史の荒波の中

 

時代を強く支えていた

 

花崗岩による

 

トンブ山がありました。

もちろん

ゲーテさんのような
深い認識はありませんが

 

そこには

屋久島や熊野で観た
石への畏敬を感じました。

 

もちろん

この修道院を建てるには

 

ロマネスク様式の上に

 

ゴッシクの技術が必要ですし

 

しかし

この太陽の輝きや

 

la Alhabra を思わせる

回廊やお庭が今もあるのは

 

岩の礎があったればこそ。


この

仏蘭西の北西地が
Normandiか、Bretagne か
どうも理解しにくいとはいえ

海峡の先に

英吉利のSt Michael's Mount や

愛蘭土が

あることを考えますと

その根っこには

自然を畏敬した
ケルトの思いがあったことを

 

感じさせてくれます。

 

ここは

両手に
剣と天秤をもち

鳥のようにな
大天使とともに

 

様々な祈りが習合した

 

そういった聖地
なのかもしれません。

 

さて

ホテルに戻りまして

 

お部屋のテラスで

あふれるほどに輝く
満天の星を観ますと

 

北極星のすぐ下に

ぽっかりと

 

やはり
昨年末に
観る事ができた
東大寺大仏殿のように

 

修道院が
浮かんでおりました。

 

・・・

 

さて

仏蘭西と日本。

ユーラシアという大陸の

風と波が絶えず押し寄せる
西と東の果てにある辺境の地ですが

この自然に対する
眼差しは

何か

同じ感性の根が
宿っているのかもしれませんね。


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