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|| 五月 ||

碧き吉野へ | 奈良花めぐり | 静かな京都

 

古より行われてまいりました

吉野詣も

 

 

品川から朝一番ののぞみに乗りますと

 

 

 

いまだ午前の内にもかかわらず

 

 

山深い金峯山寺に着いておりました。

確かに

距離はかなり縮まったとはいえ
青き蔵王権現を目の前に拝みますと

時代を超えた

その大きくて荒々しい迫力には、

ただただ驚きです。

 

古来、東洋医学においては

青は怒りの象徴。

怒りは行動への後押し

そして、それは前進への祈りでしょうか。

 

 

さて

訪れてみて実感したことは

その大きさではなく

蔵王堂が南面に置かれて
北に位置する京都からは
裏手から入ることとなり

当然ながら

金峯山寺へのにぎやかな参道には
お参りの後に行くこと、ということ。

 

 

そこで

その参道に行く前に
奥におられる役小角さんにご挨拶。

 

また

500を越える石段をおりて
脳天大神にお参りしました。

 

山の尾根にある金峯山寺から
訪れるということは


必然的に帰りは龍のごとく登るのみ。

 

 

いち、にー、いち、にー。

 

・・・・・

 

さて、金峯山寺から参道を


何軒もの店に掛けられていた

吉野本葛の看板

に目をやりながら5分ほど歩きますと

左手奥に

 

 

吉水神社がありました。

 

 

ここには

後醍醐天皇、義経
秀吉、一休そして宣長と

この吉野が裏に表に現れた歴史や文化が

 

 

今ではとても考えらないほど
静かな風景のなかでいっぱいに。

 

全く

その歴史の奥行きには目が眩みそうです。

 

 

ただその中で

主を守る弁慶さんにとってはきっと
それどころではなかったと思われる

 

 

一目千本の桜は

名残惜しくもこの時期に

今でも花びらを一斉に

落としてしまいますが

 



それでも

蔵王権現の青にも増した新緑の
満ち満ちとした柔らかなその碧さに

風はなんとも爽やかに流れておりました。

 

 

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