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さて
旅のおわりは京都に立ち寄りました。
まずは
いつものようにお稲荷さまにお参りし
、
そして
いつものお宿で夜を過ごし
さあ
今日はどちらに参りましょう。
ということで、
ちょいと足を伸ばして
比叡山と三千院に向かうことに。
ただ、あいにくの雨模様。
と思っていましたら、雲がふっと途切れて
琵琶湖がそこに。
そんな山間をさらに上がると
延暦寺発祥の地、東塔に着きました。
やはりお山の中はさすがに涼しく
ご油断めさるな
と、根本中堂の熱く静かな
不滅の法灯
が、青々と輝いておりました。
また、西塔では
吉野で見る事のできなかった
桜が満開に。
さすがに１０００年を越え
日本仏教を育んだ天台の地
その凛とした空間に
身も心も引き締まります。
・・・・・
さて、三千院。
こんな文明に溢れてしまった時代の
それでも
日々のお手入れのなかで
この草木に満ちながら調和した空間は
ある意味、奇跡なのかもしれません。
そして今回
さらに驚いたことは
その静かな
額縁庭園でははなく
大原に根付いた音楽といえる
脈々と伝わる声明の歴史。
恥ずかしくも、そのことを何も知らず
たまたま
住職さんに奏でていただいた
和楽の響きが今でも耳に残り
静かな空間に流れる川の音が
その和音と重なり合って
いつもと違った響きに。
なんだか
呂律が回らくなりそう・・・
さて
今回は、碧深き奈良の大きなまちに触れ
素敵な花を愛でることができた
穏やかな旅行となりましたが
西洋音楽を長年学んできた身には
期せずして
音楽の和ごころの出会いにもなりました。
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