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|| 五月 ||

碧き吉野へ | 奈良花めぐり | 静かな京都

 

京都よりさらに古き歴史の上に建つ
奈良のまちにやってまいりましたが

季節の変わりどき

ということで


藤と牡丹の花を訪ねてみました。


 

そこでまず萬葉植物園へ。

 

 

この時期そこには、まさに藤一色。

鹿野苑の、広大な敷地一面に

 

 

雨降るなかを
ともに降るほど咲いた藤には

 

 

誠に言葉もありませんでした。

 

 

また、さらに杜の奥に足を進め

 

 

春日大社の境内をお参りいたしますと

 

 

見事に満開。

また違った風情がありました。

 

 

さて、この奈良には

 

 

木が細部に作り込まれ積み重ねられて

ただただ圧倒されるばかりの仁王さんや

 

 

大仏殿や戒壇院に納めらております

 

 

大仏さんや四天王さんたちなど

 

 

十分過ぎるほど
天平や鎌倉からの仏法の思いを伝える

様々なお姿を

これでもかと目の前にできますが

 

それぞれのあまりの大きさに

ふー、

 

 

ちょいと一息

神様のお使いさんへお裾分けを。

 

・・・・

 

さて、雨の長谷寺。

 

 

こちらのお寺のこの時期は

 

 

毎年、毎年

 

 

ご用意いただく

 

 

何千本にも彩られた

 

 

牡丹たちがとてもすばらしく

 

 

だからこそ、でしょうか

 

 

この崖の、さらに岩の上に立たれている

 

 

木の観音様も

 

 

優しい慈悲の笑顔を
見せておられたのでしょう。

 

そして

その大きなお顔を
同じ高さで拝顔させていただき

さらにその黒々と輝く
御足に触れさせていただくと

やはり圧倒的な大きさではあるのですが

 

 

ここには

不思議なほどに優しい 安らぎや

 

 

暖かな温もりが満ちており

 

 

心和む奈良をいただくことができました。

 

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