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五月

秋の京都その1 | 秋の京都その2

 

翌日は、三尾へ。

まずは一歩、そして一歩、


翠の中に石段を踏みしめて山門をくぐり

 

さらに境内で、再び石段をあがりますと

 

そこに、神護寺金堂です。

 

日光、月光の菩薩さんと、十二神将さんを従えて、
親鸞さんや空海さんもご覧になったかもしれない

東方瑠璃世界、つまり、現世の仏さんである
骨太肉厚の薬師如来さまが、やはり今でもいらっしゃいました。

 

そしてその金堂を背に、後ろを振り返りますと

そこには

如来さまも思わず微笑む、
素晴らしい景色が。

 

10月末でも、すでに多くの色が溢れておりました。

さすがに高雄、
翠の中の紅葉が、なんともあでやかでした。

 

・・・・・

 

さて、さらに山をすすみましょう。

空が見えないほど深々とした
山道のような参道を歩きますと、

やがて、ぽつんと石水院。

 

それは世界遺産の高山寺にありました。

 

ここでは
明恵上人の志よりも

鳥獣戯画が有名なようですが

 

動植物のみならず、小石や島にまで気持ちを配られた

この山奥におわした上人のこころに
思いを馳せてみますと

院内を抜けるそよ風に乗った
この言葉が去来したのでした。

 

「あるべきようわ」

 

二王門の
仁王さんには仁王さんの

「あるべきようわ」、

 

門跡としての
仁和寺には仁和寺の

「あるべき・・

・・ようわ」、

 

地元に根付く、
今宮神社には今宮神社の

「あるべき・・

 

・・ようわ」。

 

・・・・・

 

まあ、それはさておき、

せっかくですから

ちょっとお茶でも、


いただきましょう。

 

 

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