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五月

秋の京都その1 | 秋の京都その2

 

秋も深まり、再び京都を訪れました。

まず一日目。

 


マンドラーゴラが上演されました、
高台寺へ。

イタリア喜劇が
意外といいいますか、まわりの景色に
しっくりなじんでいて
すばらしい雰囲気を味わいましたが、


 

そこはやはり京都。


ちょっと寄り道しただけでも溢れている、
その歴史が素敵です。

あまり意識されてはいない陰陽五行の思想も、

 



神さん仏さんと習合しながら、
人々のこころを支えておりますし、

 

また、それぞれの先祖への思いから、

その霊を此岸にお迎えし、


その霊を鎮めて再び彼岸に見送るということも、

時代の中で培われた
今も息づく日本の伝統。

 

様々な変化が叫ばれても

それらの伝統を根として

文化を育み、生活の一部となっている
その京都の奥行きと深さには、驚きです。

 

 

そうそう、因にこの矢田寺には、
閻魔さまの病を癒したことにその由来があるとのこと!でした。

 

・・・・・

 

さて、今晩は
そんな京の歴史にその名が刻まれている旅館へ。

外の通りの喧噪をよそに

 

なにか古い親戚の家にでも来たような玄関を
一歩入ると、

低く、狭いはずの空間が、そこにいると感じる
その広がりは、

真にひとつの世界観。

ここに流れている美への感覚、
このゆとりは、いったい何でしょう。

 

ひとつひとつ取り上げれば

 

けっして大きな驚きはないのですが

 

それぞれにみられる細やかな心遣いは

 

さりげなく相俟ってひとつの思いとなり

その思いに包み込まれたかのように

私たちのこころは
いつの間にか癒されているようです。

 

まさに、おもてなし。

 

それは一朝一夕に
なかなかできるものではありません。

この不思議な感覚。

 

 

ここでいただいた豊かな時間は、
素敵な記憶となりました。

 


秋の京都その1 | 秋の京都その2

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