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立秋を越えると、暦の上ではすでに秋。
今年の休みは金沢と能登に向かいました。
まずは一日目と、二日目。
昔であれば、幾重もの山を越える厳しい道のりも、
朝9時には日本海。
北前船で賑わった安宅の地に、今も大切にされている伝統は、
住吉の海の神様が見守ってます。
金沢に向かう途中には、白山比め神社。
山の神様は、厳しい冬を北陸にもたらしますが、
同時に、水を与え、豊かな文化も築かせました。
二本の川に挟まれた金沢を豊かにしたのは、その水のあつかい。
水盛の法や寸甫切の技術、
伏越の理と呼ばれる今でいえば逆サイフォンの仕組みを利用して、
江戸幕府に対抗するためとはいえ、
用水より高台に池をはり、そこから堀に囲まれた城内に、
自然の力だけで
ポンプを使うことなく水を運びました。
そうした水のあつかいが、
文化を築く礎となった、といっても過言ではないでしょう。
まさに、小京都。
もっと言えば、
雪深くても屋根を支える柱を減らしたり、
青い天井や、緑や朱の壁の色使いをみれば、
京都を越えたセンスをも十分に感じさせます。
また、北陸といえば、なんといっても魚介。
夏のカニにはとまどいましたが、
市場でいただく新鮮な牡蠣は、また格別。
そして、小松弥助。
日本一とも言われる職人の
ながれるような手にかかれば、
ネタのさばきも、
しゃりのやさしさも、ただ、ただ感動。
いやあ、もう、なにも言えません。
そんな金沢めぐり、
ひょいとみつけた銭湯にはいり、
足も身体も、ほっと喜ぶ旅になりました。
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