「あらき漢和治療院」のサイトへようこそ。

当院では、女性鍼灸師が治療を行っています。
 
具合がなんだか悪いなあ、気分がすぐれないなあ。
そういう瞬間が普通になって、平気だよと無理をしていませんか。子供がいつもと違う表情でいても、ちょっと元気がないだけ、と思っていませんか。これが身体の症状を知らず知らず進ませて、いつの間にか大きな病気にも。

肩がはったり、腰がだるかったり、疲れが一日寝てもなかなか抜けない、手足が冷たく、お腹がすかない、・・・。これは身体の最初のメッセージ。

時々めまいがする、手足がしびれる、首や腰などに痛みがはしる、大便や尿の出方がいつもと違う、これはすでに黄色信号
 
当院では、その症状をふまえて、全身の状態を東洋医学な観点で、鍼や灸を用いて、未だ赤信号がでる前である未病を治していきます。

耳を傾けて

鍼灸治療は、まずあなたの言葉に耳を傾け、生活を考えます。
そして身体に触れて、身体からの声に耳を傾け、治療を組み立てます。

身体のバランスを崩しているよ、という、
身体から発せられる微かな声。

鍼とお灸で、東洋医学の考えに基づいて身体のバランスを観察し、
その崩れを整え、身体のお手入れをして参りましょう。

 

 

 

 

入り口に、絵で書かれた般若心経を掛けてみました。

 

ベランダも以前と変わりましたが、

 

お花たちは、いつものようにかわいいです。

 

 

 

東洋医学的な 「身体」

さて、身体とはなんでしょう。

身体とは、東洋医学では「かたち」と「ながれ」、こう捉えました。

「かたち」が「ながれ」を生み、「ながれ」が「かたち」を育てる。
そこに現れるのが、「こころ」。


まず、「かたち」について。

「かたち」とは、身体の外と内。
つまり、皮・肌・筋・肉がつくる身体の外と、肺や心や胃などの内蔵がつくる身体の内のこと。天候など、絶えることのない外部からの、あるいは感情などによる内部からの変化に対応するため、外や内の緊張と弛緩のバランスが常にとられ、それが「動き」となりました。

ところが、「かたち」の柔軟性が失われるとそのバランスがうまくとれなくなり、バランスの崩れから、外や内の「動き」ができにくくなる。やがて、「ながれ」や「こころ」の不調へ。

 

そして、「ながれ」。

それは外には見えないけれど、身体の外と内の「かたち」の間で、それらを結びつけているもの。

「ながれ」とは、身体のなかに存在する「流れるもの」と「流れる場」のこと。東洋医学では前者を「気血」、後者を「経絡」と名付けました。

流れるものが多くても少なくても、また流れる場になにか問題があっても、「ながれ」が乱れて滞ります。東洋医学では、その滞りがやがて、「かたち」や「こころ」の病に結びつくと考えました。

 

鍼灸治療では、外の「かたち」の無駄な緊張や弛緩を観察し、その歪みを調整することで「かたち」の柔軟性や動きを取り戻す、また、身体にある「ながれ」を観察し、その乱れを取り除くことで円滑な「ながれ」を取り戻す、こういう全身のバランスをとる治療が重視されたのです。

 

たとえば、「冷え」と「のぼせ」。

こんなとき、ほとんどの人は冷えかのぼせのいずれかを訴えますが、実際には両方同時に起きています。のぼせるのは首から上が中心です。私たちはこれは「ながれるもの」が上がっていると考えますが、本来、全身に滞りなく巡るはずの「ながれるもの」が上部に偏るのが火照っている状態であり、逆に、下部には「ながれるもの」が減ってしまう。

それが、「冷えのぼせ」。

ですから、実はのぼせているときは、足や腰が冷えていることが多い。そのようなときは、私たちは足や腰に鍼や灸を行い、気を上部から下部へ移すことで巡りを回復させ、のぼせの症状の治療を進めるのです。

 

 

 

全体の 「ながれ」、「かたち」から

外からは見えない身体の「ながれ」。
動きにあらわれる身体の「かたち」。

身体の声を通して「ながれ」を観る、つまり「経絡」とそれに繋がる「経穴」を使ってそのバランスの乱れを調整し、「かたち」、つまり皮膚・筋、内蔵の緊張と弛緩の歪みを調整することで病を癒してゆく。

円滑な「ながれ」と動ける「かたち」、そして、再び「こころ」の煌めきを取り戻すこと。

 


本来、様々な症状、すべての病に対応してきた鍼灸治療と漢方は、こうしたことを基本にして行われてきたのであり、これが東洋医学であると考え、当院ではこのことを大切に治療いたしております。

 

水は善く万物を利して、争わず。 <老子>