生命のはたらき
では、生命の機能から考えてみます。
たくさんの細胞や器官からなる身体は、特殊な働きがあります。
その働きから身体を考えると、
代謝 :体内の化学反応。巨大分子を小分子に、小分子を巨大分子に。
反応 :体内や体外の環境の変化に対する対応
運動: 臓器(胃、心臓など)や身体(骨、筋)の動き
増殖、成長 :増加(細胞の大きさ、数、細胞周りの物質の量)
発生、分化 :特徴をもたない細胞から、特徴をもつ細胞へ
生殖 :遺伝により新しい個体が作られる
そして、特に反応については
神経系や内分泌系などを中心として様々な器官を働かせ、ホメオスタシス(内部環境の相対的で動的な安定性=恒常性の維持)を安定させるための仕組みとなり、身体の調整系、と捉えることができます。
恒常性の正常範囲内での小さな、でも、きつい変動
身体の不調なことが、身体の調整系が不安定であるとき、特に、不定愁訴と呼ばれるものでは、実は西洋医学的な手段、つまり外科手術や薬剤による治療では、大変に対処が難しい場合があります。
そして、特にこころが関わる症状になると、結局、胃薬や精神安定剤を処方するだけの場合もあるようです。
そして、家で消化のよいものをとって、暖かくして、よく寝てください、水分は忘れずに、となってないでしょうか。
確かに、機能障害が残る、あるいは死に至るような重篤なものと判断されなければ、それで良いのかもしません。しかし、診断上は数値に表れていないからといわれても、患者さんは苦しみから解放はされません。